モンタナ州 (Montana)
東西の長さが1,040km、南北が410km と東西に長い矩形をしており、西側1/3分には多くの山脈が走っている. 中央1/3には小型の孤立型山脈が見られ、これらがロッキー山脈の名前が付けられている77の山脈に入っている. この地形的特徴により、スペイン語の montaña (山、mountain)に由来して、州の名前が付けられた. モンタナ州にはいくつかニックネームがあるが、どれも公式のものではない. 例えば「大きな空の邦」や「宝の州」であり、またスローガンでは「輝く山脈の地」、さらに最近では「最後の最良の地」がある. 陸地面積は377,230km2で日本の国土面積にほぼ等しく、全米第4位であるが、人口では少ない方から第7位であり、人口密度では小さい方から第3位となっている. 経済は主にサービス業に基づいており、東部では牧畜業、小麦農業、石油と石炭の採掘、西部では林業、観光業および岩石採掘業が盛んである. 毎年多くの観光客がグレイシャー国立公園、リトルビッグホーン戦場跡国定保護区、およびイエローストーン国立公園を訪れている. ワイオミング州にもかかるイエローストーン国立公園には州内に3か所の入り口がある.
「モンタナ」という名前はスペイン語で山、あるいは山の国を意味する Montaña から来ている. 州西部の山岳地を表すために初期スペイン人探検家が Montaña del Norte (北の山)と名付けていた. 歴史家たちによれば、元カンザス準州知事のジェイムズ・W・デンバーは、アメリカ合衆国上院準州委員会委員長のスティーブン・ダグラスに新しく提案する準州の名前を求められたときに、このスペイン語の名前があることを知っていた. ダグラスがモンタナという名前を冠した法案を提出することはなかったが、少なくともこの名前を紹介した者とされている. オハイオ州選出のジェイムズ・アシュレーが主宰していた下院準州委員会が、アイダホ準州となる領域に提出した法案にはモンタナという名前が加えられていた.
これに対してマサチューセッツ州のヘンリー・ウィルソンとオレゴン州のベンジャミン・F・ハーディング両下院議員がモンタナには「意味がない」と異議を唱え、名前が変更された. 1864年にアイダホから分離した新しい領土に暫定政府を設立するため、アシュレーが新しい法案を提出したときには、再度モンタナ準州という名前を選んでいた. この時には同じくオハイオ州のサミュエル・コックス下院議員がその名前に反対した. コックスはこの領土が全て山で覆われている訳ではないので誤った名前であること、またスペイン語よりもインディアンの言葉で名付ける方が適していると主張した. これに対してイリノイ州のエリフ・ウォッシュバーン下院議員は冗談交じりに「アビシニア」という名前を提案した. コックスは「ショショーニ」という名前を提案したが、これは蛇(アメリカマムシ)を意味するものであり、笑いを誘った. このとき法案はすでに審議されており、全体の合意なしに名前を変えられる状態ではなかった. コックスが新しい準州を「ジェファーソン」と呼んではどうかと提案すると、アシュレーは「あー、それには反対だ」と応じた. これに驚いたコックスは「ジェファーソンに反対だって!私は全会一致で新しい準州の名前を付けることを提案する. 『ダグラス準州』だ. 前に反対した諸君もこれには同意するだろう」と述べると、アシュレーは「いやだめだ、それには応じられない」と答えた. ジョン・プリュイン下院議員は、アイダホ準州のケイレブ・ライアン知事が、アイダホの方が山が多いので名前を入れ替えてはどうかと言っているとコメントした. 最後にメリーランド州のエドウィン・ウェブスター下院議員が進み出て、全ての父親はその子供に名付ける権利がある、この法案は準州委員会の産物なので、委員会が望むように名付けることができると提案した. 大きな笑いの後で命名の問題は決着した.
地図 - モンタナ州 (Montana)
地図
国 - アメリカ合衆国
アメリカ合衆国の国旗 |
アメリカ合衆国(United States of America)の頭文字を取って「U.S.A.」もしくは「USA」、合衆国(United States)の頭文字を取って「U.S.」もしくは「US」、または単にアメリカ(America)とも称される.
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
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USD | アメリカ合衆国ドル (United States dollar) | $ | 2 |